ふみーのおんがくしつ | Fummy's Music Room

縛りつけんのも　困難だから
枷を外したら　ヒトを噛んだってな
頭をかかえる　生かすか殺すか
このまま　飼い殺してられるか

誰もこんなの　持ちたくないだろ？
押しつけ　擦りつけ　殴りあい
「でも可愛いかも」って　撫でた手に
穴開けばどてっ腹　蹴っ飛ばすさ

いっそ武装して　野に放て
俺以外の奴らで　処理しろよ
どうせ平レ伏スなら　最初から
死んだふりして　毒でも盛ってやれ

いがみあうのも　面倒だから
ここらで手をうとうか　どうか？
足を運んだら　まっすぐ帰れよ
お前のメシが　なくなるまえに

いっそ武装して　野に放て
骨山のてっぺんで　高笑い
どうせ平レ伏スなら　最初から
死んでろよ　遊びを始めるな

ぽっかり浮いたお月様と
今日もひとり
ぽっかり空いた胸の穴の
ようだわ

旅をゆく
見知らぬ人よ
あなたはどこにゆくのです
私はずっとひとりぼっち
少しだけお話をして

焚かれた焚きの火
闇の蜃気楼

あなたが
望んだ世界で何を描く？
呼吸にあえぐ魚のよう

わかり合えたのは
最後のまばたき
また会う日まで

僕が捨てたもの
泣いて縋ったもの
どれが正しかったかなんて
誰も知らないんだ

僕には欠けたもの
君は持っているもの
どれだけ欲しがったかなんて
誰も知らないんだ

僕には眩しすぎて　この世界は暗い
早く飛び立てる日は　いつか
僕にも血は流れてるのに
誰も知らないんだ

僕が泣いてたとき
君は笑っていたね？
なにが正しかったかなんて
誰にも

どれだけ築いても　所詮砂の城さ
早く飛び立てる日は　いつか
僕には眩しすぎて　この世界は暗い
僕にも血は流れてるのに
誰も知らないんだ

さあ　そろそろ目覚めましょう
小鳥の唄
空と森の境界線
指で消して

思い出すのは　はるかな夢
連れてゆきたいのは　あなた
産まれてきたのは　不幸な子
騒がないで
ここにいれば雨の中で死ねるわ

知っているのだろう 連鎖の性を
見ているのだろう 怨嗟の叫びを
聞いているのだろう この問いも溢れ
蓋を閉めた音が聞こえる

何者にも勝り 生き延びた荒野
誰がお前を語るのか？

人に 非ざる手
四肢を引き千切る 一切のもの
人に非ざる者に 裁きを
人に非ざる手
獅子をも屠る王の水
闇夜の街に哭け (*1)

聞いているのだろう この問いも
羊の群れに 狼と角笛

何者にも勝り 生き延びた荒野
けれど お前は一人
やがて 力尽きて 白い土さえ 消えて
誰がお前を語るのか？

人に 非ざる手
罪を飲み下す 一切のもの
人に非ざる者の瞳に 映る
あらゆる手
意思を掻き乱し 溺れ叫ぶ
最期の言葉を 聞いてやれ

(*1 repeat)
狂い咲いて踊れ

もうなにもない
握りしめた手を開いて
もうなにもない
詰めこんだ部屋も空だ

出会う日が終わり
旅立てば永遠

時を戻せば
きっと糸に絡めとられ
息もできないだろう
せめて心だけは
安らかにあれ

もうなにもない
地獄を見た目を閉じて
もうなにもない
詰めこんだ君は軽いさ

出会う日が終わり
旅立てば永遠

私が気にするのは私だけなの
私が置いてくのは私以外なの(*1)

走る焦る　汗をかく
遅れても知らないわ
私はあなたと関係ないから
馳せる爆ぜる　この想い
届いたら信じてみなさいよ
疑う暇なんてないでしょう？

可哀想な飼われたウサギ
砕いて飲み込めば胃の中で踊るよ(*2)

交わす話す　花が咲く
繋がっても途切れたい
私はあなたを愛せないから
馳せる爆ぜる　この想い
届いたら信じてみなさいよ
疑うより簡単でしょう？

(*1 repeat)
私がなりたいのは私だけなの
私が置いてくのは私以外なの

(*2 repeat)
(*1 repeat)

夕闇の夜に 息巻いて
聞こえてくるは 高笑い
狼の血で固めた鍵で
開く 未知の扉

狙われたのは 幼い子
カーテンの裏に 隠れてる
引き剥がされて 見せられたのは
変わり果てた あの子

躓きながら 逃げるわ
回れ回る 回廊
「おっと ここから先は通さない」
――兵が。
「お前も共に堕ちよう」
変われ変わる 体は
もう 元には戻れない

開くよ 未知の扉

たとえば僕が大空で
君が白い鳥で
それでも君は歌うの?
僕にはわからない

風は教えてはくれないんだ
僕たちは
どこに向かっているのかさえ知らずに

たとえば僕が大地で
君が赤い花で
それでも君は笑って
風に揺れてるの?

雨は流してはくれないんだ
僕たちは
どこに向かっているのかさえ知らずに
ただ歩くよ

すべて壊れればいいと
つぶやいてみたけど
その壊れるものの中に
私は入るのかしら

なにも恐れるものなく
愛されてきたなら
ちがう道もあったのかな
答えは暗い溝の中

ぽつぽつと　沁みわたる雨
降りやむのを待ってる
でもそれは　私の涙　赤い水
この世界は明日も晴れる

すべて陳腐な感傷と
わかってはいるけど
その声を聞く勇気もなく
逃げ出して　ああ森の中

着飾るほど醜くなって
惨めになるのだわ
傷だらけの体
さらけ出して踊れたらいいのに

ぽつぽつと　突きささる雨
過ぎさるのを待ってる
でもそれは　目をそらせない憎しみよ
この世界は明日も

ぽつぽつと　沁みわたる雨
降りやむのを待ってる
でもそれは　私の涙雨
この世界は明日も晴れる
晴れる

意地悪な神だから
わからないふりをして
意味もなく言い伝えて
高い山に隠して

愛すべき青い空
失いたくないなら
その綺麗な宝箱は
開けては駄目

そしてたどり着いた
一人の旅人は
血と錆に塗れた宝箱を
手に取り
開けるの？
神は笑ってる

夢見ていた?
覚めれば気づいた
雪に埋もれ
春を待つ者
恋の歌

抱きしめたいと
それだけの想いが
私を圧して枷を作る
抱きしめられて
それだけでいい
何を望んだの あなた

しがみついた?
離せば溶けた
しゃがみこんで
時を待つ

夢見ていた
覚めれば気づいた
雪に埋もれ
春を待つ者
恋の歌

さらば唄うたいよ
問いは生まれる
滅びゆくのは
もう誰にも止められぬと嘯く
僕の可愛い天使は
空と白い波の境界に消えゆく

さらば 唄うたいよ
答えは 出たか
滅びゆくのは
もう誰にも止められぬと言うなら
ここで 沈んでしまおう
溶ける心臓の色は美しいか？

星よ 叶えろ
決して 生まれ変わらぬよう
終わりにして

海に 叫べ
すべて 見えなくなる前に

忘れないわ　始まりをくれた人
どこまでゆけたら　会えるの
忘れないわ　瞳に照りつける火
ゆら　ゆら　ゆら

忘れないわ　裏切りをくれた人
どこまでゆけたら　会えるの
忘れないわ　背中に爪突き立て
ぐさ　ぐさ　ぐさ

言うこと聞いてよ　子供達
手とあんよ　縛るよ
口ふさいで　吊るすわよ
ほら　ゆら　ゆら

忘れないわ　始まりをくれた人
どこまでゆけたら　会えるの
忘れないわ　瞳に照りつける火
ゆら　ゆら　揺れてるの
ほら　ゆら　揺れてんだから

言うこと聞いてよ　子供達
手とあんよ　縛るよ
口ふさいで　吊るしたら
あら？　ゆら　ゆら

ハングマンズノット　ハングマンズノット
これで　楽になれる
さよなら　僕が愛した人たち
ハングマンズノット　ハングマンズノット
笑って　見送ってよ
夢にも見た楽園で　僕は踊るよ　永久に

風の音は　ひどく心に染む
片道の手紙　机に残して
宝物はぜんぶ　キミにあげるよ
慣れない香りに　ほら　宵が回る
漆黒の中で　震える呼吸（いき）
七つ　数える間に　火は　消える

ハングマンズノット　ハングマンズノット
もう　何も見えないよ　
さよなら　僕を愛した人たち
ハングマンズノット　ハングマンズノット
涙は　遠いまぼろし
誰もいない楽園で　僕は歌うよ　永久に

僕は歌うよ　永久に
ハングマンズノット　

歌いたくない
得意じゃないんだもの
それでも　背中押されて
歌いたくない
あなたの目が怖いの
誰を見て　ほほえむの

知ってるの？
あたしの心の中のこと　ラララ
知らないでしょ
だって教えていないもの

歌いたくない
不潔なマイクを取り換えてよ
なんて言えない

知りたくもない
誰を見捨ててきたのか
誰が見て喜ぶのか

悲しみも怒りも
あたしの中のこと　ラララ
知らないでしょ
知ったら嫌われてしまうからね
知ってるの？
あたしの心の中のこと　すべて
知らないで　いられないままで

誰もいない　部屋に一人
誰もいない　私一人
闇に染めば　永久の語り
光射せば　すべて消えて

何も見たくない
誰の手も要らない
可哀想だと蔑んで
放っておいて

帰り道は いつも一人
迷子になりたい年頃
恋に病めば　永久の騙り
瞳裂けば　すべて醒めて

何も見たくない
誰の所為でもない
悪いのは全部私なの
放っておいてよ

何も見たくない
誰の手も要らない
可哀想だと蔑んで
放っておいて
入らないで
私の中に

誰もいない　部屋に一人
誰もいない　私一人

闇雲に探してる
掴んだものすら 手放して
耳を切り裂く風に
凍える身体は　切ないだけ

ここにいるの　痛んでいる
膿みつづける　この胸
走り出して　躓いたら
戻れないわ
ここにいるの　連れ出してよ
私の王子様
夢見てもいいじゃないの

瞳突き刺す雨に
微笑む私は　狂うふりを

ここにいるの　溢れている
生みつづける　この愛
叫び出して　届かぬなら
意味がないわ
ここにいるの　連れ出してよ
私の王子様
夢見てもいいじゃないの

夢見てもいいじゃないの